1月12日
子どもを連れて、世田谷公園に遊びに行った。
わたしと夫は8年間、世田谷公園の近くで暮らしていた。子どもが生後4カ月のときに、今の街へ越してきた。もうすっかり今の街がわたしの人生の中心だが、かつてわたしの中心は、ここにあった。
世田谷公園には、子どもの遊べる遊具はもちろん、プレーパークに交園公園、ミニSLまである、子ども連れ最高の公園だ(SLの展示もある)。が、かつてのわたしにはそんな認識はなかった。世田谷公園は、周りにおしゃれで美味しいお店がたくさんあって、散歩にぴったりの、洗練された東京の公園だった。3歳になった子どもが世田谷公園で遊んでいるのを見ていると、かつてのわたしのイメージと今のイメージがぐちゃぐちゃに混ざり合って、不思議な気持ちになった。
お昼ご飯は、三宿の新記に行った。わたしと夫が愛してやまない店の一つだ。わたしはここの自家製ラー油がラー油界で最も好きで、ここのラー油なら飲める。唐辛子がジャリジャリしていて辛くて、何にかけても最高に美味しくなる。もちろん、出てくる食べものは全て美味しい。とにかく、この店の全てが好きだ。そんな大好きな店に、大好きな子どもがいて、香港麺をちゅるちゅると自ら食べているのを見ていたら、涙がこぼれそうだった(子どもは、ほんとうに美味しいと思うごはんだけは、自ら食べる)。
子どもは、新記でレンゲを落として割った。割れてしまうレンゲを子どもに渡していたわたしが悪いのだが、子どもは「手を離したら落ちちゃっただけなの」と重力の話をしてくれた。
また家族みんなで遊びに行きたい。今度はきみに三軒茶屋を紹介するよ。
1月13日
子どもの眼鏡を受け取りに行った。子どもはきょうから眼鏡で生活する。
子どもが眼鏡をかけることが決まってから、わたしはコンタクトレンズをやめて眼鏡をかけるようにして、子どもに「『ママ眼鏡さん』はずっとおうちにひとりぼっちでさみしくてかなしかったけど、◯◯眼鏡さんに会えるのをとてもたのしみにしているんだよ」とお話をしていた。子どもも「ママ眼鏡さん、ひとりぼっちじゃなくなるのたのしみだね!」と眼鏡をかけるのをたのしみにしてくれていた。
しかし、朝になって子どもが夫に「眼鏡やだ……」と言っているのが聞こえ、あらららと少し心配をしていたが、オグラ眼鏡店では非常にスムーズに眼鏡の受け取りが完了し、眼鏡生活が始まった。
眼鏡ケースはキラキラのベイマックスのシールで、子どもがデコった。
子どもは「あしたこれ、みんなに見せる!みんなかっこいい!って言うんじゃない?」と、おともだちに眼鏡ケース見せることをたのしみにしていた。